バルセロナのカサ・ミラ、通称ラ・ペドレラ。チケットは早やく購入する方が安い。
標準チケット「ラ・ペドレラ・エッセンシャル」は€29。2か月先も1年先も、朝から夕方まで全部の枠が€29でした。ところが3週間先の日を開くと€29から€39までばらつきが。9:00は€37なのに9:15は€29。基準は€29で、混んできた枠から金額が上乗せされていく仕組み。
そこで、大事なことを5つ。
- 見学だけなら、夕方の「サンセット」が€25で一番安い。標準の「エッセンシャル」と入れる場所は同じ
- 屋上はどの見学チケットにも含まれる。
- 予約は必須ではなく、当日でも入れます。ただし窓口で買うと、オンライン料金より高い券種があります
- 0〜11歳は無料、12〜17歳は大人の半額
- 所要時間は約1時間15分でした
※料金・時間は2026年9月4日に公式サイトで確認したものです。
チケットの買い方は2つあります。
ひとつは公式サイト(lapedrera.com)。日本語で読めて、購入も日本語で終わります。サンセットやナイトなど9種類の券種は、全部ここで選べます。
もうひとつはチケット購入サイト(GetYourGuide)。標準の「エッセンシャル」にあたる入場券を扱っていて、提供元はカサ・ミラ本体(La Pedrera – Casa Milà)です。予約が1つのアプリにまとまります。
| 公式サイト lapedrera.com | チケット購入サイト (GetYourGuide) | |
|---|---|---|
| 表示言語 | 日本語(購入完了まで) | 日本語 |
| 券種 | 9種類(サンセット・ナイトなど) | 標準の入場券が中心 |
| 料金 | €29〜(早く買うほど安い)。手数料の上乗せなし | 上乗せなし(2026年9月に同じ枠で比較) |
| 日付変更 | フレックスチケット+€1.90で1回だけ | キャンセルできる(条件・期限は予約時に確認) |
| 予約の管理 | 施設ごとに別のサイト・別の確認メール | アプリに全部まとまる |
(料金は2026年9月5日に公式サイトで確認したものです)
迷ったときの決め方
- 券種を選びたい(サンセット・ナイトなど)→ 公式サイト
- いちばん安く → 公式サイトで早めに買う(€29)
- 日程が動くかもしれない → 公式は€1.90払っても日付変更1回。身軽にしたいならチケット購入サイト
- 他の予約とまとめたい → チケット購入サイト。私たちは1年で17件を1つのアプリで管理しました
- 日本語ガイドと3邸宅を回りたい → チケット購入サイト(公式では買えません)
カサ・ミラの入場料とチケットの種類
公式サイトで買えるチケット一覧(2026年9月時点)。表示は日本語を選ぶことができる。
| 券種 | 最低価格 | 時間帯 | 中身 |
|---|---|---|---|
| ラ・ペドレラ・サンセット | €25〜 | 17:30–20:30 | 中庭・アパートメント・屋根裏・屋上テラス/11ヶ国語のビデオガイド |
| ラ・ペドレラ・エッセンシャル(標準) | €29〜 | 9:00–17:30 | サンセットと同じ範囲 |
| ラ・ペドレラ アート・シーズン | €35〜 | 9:00–20:30 | 上記+企画展(2026年10月2日から) |
| ラ・ペドレラ・ナイト・エクスペリエンス | €39.50〜 | 20:40–22:20 | 4言語のガイドツアー+ショー+CAVA1杯 |
| ラ・ペドレラ・サンライズ | €39.50〜 | 8:00–9:00 | 2言語のガイドツアー/一般来場者のいない時間 |
| ラ・ペドレラ・オープン・デート | €45〜 | 9:00–20:30 | 日付を決めずに買える |
| ラ・ペドレラ・プレミアム | €120 | 15:30 | 英語ガイド・最大6名 |
| ラ・ペドレラとサン・パウ・モダニズム区域 | €42 | — | エッセンシャルとの組み合わせ券 |
| +カタルーニャ音楽堂 | €42 | — | 同上 |
| +ダリ劇場美術館 | €44.50 | — | 同上(フィゲラス) |
「〜」は最低価格です。 実際の価格は「いつ買うか」で変わります。
早く買えば€29。直前になるほど高くなる
€29が基準の値段ですが、参考に実際いくらだったかを(「エッセンシャル」・2026年9月4日に確認)。
| 見学日 | どのくらい先か | 料金 | 空き状況 |
|---|---|---|---|
| 2026年11月4日 | 約2か月先 | 全部の枠が€29 | すべて緑(余裕あり) |
| 約1年先 | — | €29 | — |
| 2026年10月4日 | 約1か月先 | €29〜€39(大半は€29) | 一部に赤・黄 |
| 2026年9月24日 | 約3週間先 | €29〜€39(€33の枠が多い) | 赤・黄が混ざる |
日程が決まっているなら、早く買うほど安い。
直前に買うなら、時間の一覧を見比べて
訪問直前で買う場合は、時間帯で変わる金額に注意。
実際の画面の一例ですが、9:00が€39なのに、15分ずらした9:15は€35。この日は朝いちばんが最高で、12時以降はほとんど€29でした。

つまり、朝の枠が高く、午後になるほど€29に落ちます。 ツアーバスや団体が朝に集中するからだと思われます。
購入画面では空き状況も分かる(赤=残りわずか/黄=中くらい/緑=余裕あり)。混んでいる枠ほど高い。 €29より高い枠は、その時間が混んでいるということ。
子供は無料、12〜17歳は半額
人数を選ぶ画面で、区分ごとの金額が出ます。
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| 大人(18歳以上) | €33 |
| ジュニア(12〜17歳) | €16.50 |
| 子供(12歳未満) | €0 |
| シニア(65歳以上) | €25 |
| 学生(学生証をお持ちの方) | €25 |
| 障がいのある方(33%) | €25 |
| 障がいのある方(65%) | €0 |
| 障がい者の同伴者 | €16.50 |
子供が無料、中高生が大人の半額。証明書の提示が必要な場合もあるので、学生証などは持参して下さい。
9名以上のグループは団体用のフォームから買う必要があります。
見学だけなら、夕方のサンセットがいちばん安い
サンセット(€25〜)とエッセンシャル(€29〜)、入れる場所は同じです。中庭、アパートメント、屋根裏の展示エリア、そして屋上テラス。ビデオガイド。違うのは入場できる時間帯だけ。サンセットは17:30から20:30です。
夏(3月〜11月頭)は20:30まで開いているので、17:30に入れば閉館までたっぷり2時間半あります。見学の所要時間は1時間15分ほどなので、時間が足りないということはまずありません。
しかも屋上から見るバルセロナは、夕方もきれい。安くて景色もいい!
日中しか動けない日ならエッセンシャル、夕方が空いているならサンセット。 がおすすめ。
ナイト・エクスペリエンスは別物です
「ラ・ペドレラ・ナイト・エクスペリエンス(€39.50〜)」は、ガイド付き、屋上でショーがあり、CAVA(スパークリングワイン)が1杯つきます。 そのぶん価格は高い。開始は20:40から。
ただしガイドの言語に日本語はありません。開館前に一般客のいない状態で見学できる「ラ・ペドレラ・サンライズ(€39.50〜)」も同様に日本語ガイドなしです。
日本語で内容を理解しながら回りたいなら、ビデオガイド(日本語あり)付きのエッセンシャルかサンセットを選んで。
予約は必要? 当日券は買える?
予約は必須ではありません。当日、窓口でも買えます。
しかし公式サイトでは、「必須ではないが、強くおすすめします。行列や窓口での待ち時間、それに手数料を避けられます」そのうえで、当日窓口のほうが高い場合があると。
- 日程変更がないなら、公式サイトで事前購入。価格は安く、行列もスキップ。
- 日程変更の可能性があるなら当日でも購入可能。 人気の時間帯は入れないことも
- 日程を決めずに購入できる「ラ・ペドレラ・オープン・デート」(€45〜)は一番高いチケット
グラシア通りは観光客が多く、カサ・ミラの前はいつも人だかり。時間の限られた旅行では「並ばずに済む」ことの価値は高い。
どこで買う? 公式サイトと チケット購入サイト
公式サイトで買うメリットを3つ
- 公式サイトは日本語で読めます。
- 券種が細かく選べます。 サンセットやアート・シーズンのような時間帯・企画展つきの枠が豊富
- 割引の適用は公式が確実。 学生証やシニアの割引は購入画面で選びます
公式サイトで買う手順は3つだけ
難しくありません。日付 → 時間 → 人数の順に選ぶだけです。
1. 見学日を選ぶ
カレンダーにその日の最低価格が表示されます。

2. 入場時間を選ぶ
ここで初めて実際の金額が分かります。枠によって€29〜€39と幅があります。
3. 人数を選ぶ
大人・ジュニア・子供・シニア・学生などの区分ごとに人数を入れると、価格の合計が出ます。
このあと追加オプション画面(朝食のアップグレードなど)が出て、氏名とメールアドレスを入れ、カードで支払って完了です。支払いはVISA・Mastercard・JCBなど。
購入画面には25分の制限時間があるので、一気に進めてください。
日程が変わるかもしれないなら「フレックスチケット」
支払いの手前に、「フレックスチケット」というオプションが出てきます。1人€1.90で、予定が変わったときに一度だけ訪問日を変更できるというもの。2人なら€3.80。
これを付けないと日付は変えられません。 旅程が固まっていないなら、€1.90は安い保険だと思います。
チケット購入サイトGetYourGuideでも購入可能
GetYourGuideでもチケット購入可能。エッセンシャルと同等の「バルセロナ:「ラ ペドレラ」-カサミラ チケット&音声ガイドオプション」は、提供会社がカサ・ミラ(La Pedrera – Casa Milà)です。
GetYourGuide を使うとよい場面
【GetYourGuideを選ぶ理由】
・日程が動くかもしれないとき
・日が近づいてから買うとき
・GetYourGuideのアカウントを持っている
日程が動くかもしれないとき。
公式で日付を変えられるようにするには1人€1.90のフレックスチケットが必要。私たちがGetYourGuideで17件予約してきたなかでは、24時間前までなら無料でキャンセル可能。追加料金なしで身軽でいられます。
日が近づいてから買うとき。
公式は直前になるほど高い枠しか残りません。そういうときは、GetYourGuide側の金額も見てから決めてください。 出発が迫っているほど、見比べる価値があります。
すでにGetYourGuideのアカウントを持っているならメリットありです。
バルセロナは見学の事前予約が多い街。サグラダ・ファミリア、グエル公園、カサ・バトリョ、カサ・ミラ……と別々のサイトで買うと、予約確認メールが散らばって混乱しがち。ひとつのアプリにまとまっているとストレスフリーです。
私たちは1年で17件をGetYourGuideで予約しました。その使い勝手は別の記事にまとめています。
日本語のガイドと一緒に回りたいなら、こちら
もうひとつ、公式サイトではできないことが、日本語ガイド付きで回ることです。
カサ・ミラの公式にも日本語のガイドツアーはあるのですが、団体向けで、電話かメールでの問い合わせが必要です。
一方、GetYourGuideにはカサ・ビセンス・カサ・ミラ・カサ・バトリョの3邸宅を日本語ガイドと回る3時間のツアーがあります。ガウディの住宅3つを1本の予約でまとめられるので、滞在が短くて効率よく回りたい人にはこちらが向いています。このツアーでもカサ・ミラは屋上まで上がれます。
予約するときは、ガイドの言語で日本語を選んでください。言語ごとに集合場所が違います。
3邸宅で入れる範囲は同じではありません。 カサ・ミラは屋上まで入りますが、カサ・バトリョは玄関まわりだけで屋上には上がりません。ツアー詳細を要確認です。
そして、1つの建物をゆっくり見たいなら単独チケットがおすすめ。私たちはカサ・ミラだけで1時間15分滞在しました。3時間で3邸宅なら、かなり駆け足になりそうです。
所要時間と当日の流れ
私たちは15:00の枠を予約して、見学は1時間15分ほどでした。
| 場所 | 中身 |
|---|---|
| 入口・中庭 | 花の中庭(グラシア通り側)と蝶の中庭(プロベンサ通り側)の2つ |
| エレベーターで屋上へ | 戦士の屋上。煙突と通気口が並ぶ |
| 屋根裏(クジラの屋根裏) | ガウディの展示エリア。全体模型がある |
| 住民のアパート | 4階。当時の暮らしを再現した部屋 |
1時間で回れないことはありませんが、屋上でゆっくりしたくなります。 余裕をみて1時間半とっておくのがおすすめ。
最寄りは地下鉄L3・L5のDiagonal駅、グラシア通り沿いです。Renfeなら Passeig de Gràcia 駅、FGCなら Provença – La Pedrera 駅。サグラダ・ファミリアからは歩いて20分ほどで、街を眺めながら歩けばあっという間です。
バルセロナの地下鉄は乗り方とチケットの種類にクセがあります。
休館日にご注意ください。 2026年は7月6日・9月7日・12月25日、2027年は1月11日〜17日が休館です。
中はどうなっている ― カサ・ミラの見どころ
ここからは実際に見てきた記録。
外観 ― この曲線が唯一無二

波打つファサードがカサ・ミラの顔ですが、この曲線は構造の役目を持っていません。純粋に装飾で、3種類の石材が使われています。アイアンワークもすごい。

練鉄製のエントランスの扉が、とても素敵でした。ガウディの鉄扉はどこも装飾が厚くて重々しいのですが、これはエレガントな印象。門を入った内側から見ると、内壁の淡い絵画装飾と合わさって一層良い。
内部 ― 壁画がシャガールのよう

エントランスの壁画は、淡く優しい色。シャガールのようだと見惚れました。

天井と壁の境目がなく、角がありません。 天井の仕上げはどこも有機的で、浴室でさえ例外ではないのが徹底しています。

見学できるのは4階の部屋です。ほかの部屋には今も住民が生活しています。
戦士の屋上 ― サグラダ・ファミリアが見える

屋上に上がるとサグラダ・ファミリアとトーレ・アグバールが見えます。
サグラダ・ファミリアの進み具合が毎日見られるなんて素敵!だと思いましたが、毎日見学者が来ることを考えると、住民の方はあまりここに来られないのかもしれません。

ガウディ建築ならではの通気口が立ち並んでいて、この屋上は見応えがあります。結構広く、随所に階段があってアップダウンがあり有機的です。丘を登ってトンネルを潜って、また下って……と、全ての通路を歩きたくなります。
ここが一番時間を使う場所です。 夕方のサンセット枠を勧めるのは、この景色を夕暮れに見られるからでもあります。
屋根裏の展示エリア ― 全体模型が面白い

屋上を支えるために設けられた屋根裏部屋が、展示エリアになっています。
カサ・ミラは裏側が他の建築に囲まれていて、全外周を見ることができません。 ここには全体模型があるので、道路に面していない部分や屋上を俯瞰して見られて面白いです。

Webサイトでたくさんの情報は得られるけれど、実際に訪れてみると、やっぱり現地に来ると心が動かされるなと思わされます。
(訪問は2019年7月)
カサ・バトリョとどっちに行く?
グラシア通りを挟んで近い2つなので、よく比べられます。
| カサ・ミラ | カサ・バトリョ | |
|---|---|---|
| 印象 | 品があって優雅。曲線が心地よい | 色彩が濃く、物語的 |
| 屋上 | どの見学券にも含まれる | 一番安いBLUEには含まれない |
| 券種選び | 時間帯で選ぶ(サンセットが安い) | 種類で選ぶ(屋上の有無) |
| 所要時間 | 約1時間15分 | 約1時間15分 |
| 住民 | 今も人が住んでいる | 住居としては使われていない |
どちらか1つなら、建築の「住まい」としての側面を見たいならカサ・ミラです。今も人が住んでいる集合住宅が世界遺産になっている、という事実そのものが面白い。どのガウディ建築に住むか選べるなら、私は迷わずカサ・ミラです。
よくある質問
Q. 予約なしで入れますか?
入れます。ただし公式は事前購入を強く勧めていて、窓口で買うと金額は高くなる可能性も。人気の時間帯は入れないこともある。
Q. 日本語で見学できますか?
できます。ビデオガイドが11ヶ国語対応で、日本語が含まれます。 ただしガイド付きのナイト・エクスペリエンスとサンライズには日本語がありません。
Q. いちばん安いのはどれですか?
券種でいえば夕方のサンセット(€25〜)です。標準のエッセンシャル(€29〜)と入れる場所は同じです。
Q. チケットは早く買ったほうが安いですか?
はい。 2か月先と1年先を見たときは全部の枠が€29でしたが、3週間先の日には€39の枠がありました。€29が基準で、混んできた枠から上乗せされていきます。
Q. 同じ日なのに時間で金額が違うのですが?
近い日付だとそうなります。 混んでいる時間ほど高くなる仕組みで、空き状況の色分け(赤・黄・緑)と連動しています。先の日付ならどの時間も€29です。
Q. 予約した日を変更できますか?
公式で買う場合、1人€1.90の「フレックスチケット」を付けておけば一度だけ変更できます。付けていないと変更できません。
Q. 屋上に上がれない券はありますか?
ありません。見学チケットにはすべて屋上が含まれます。
Q. 子供の料金は?
0〜11歳は無料です。12〜17歳は大人の半額(€16.50)でした。
Q. 所要時間はどのくらいですか?
私たちは1時間15分でした。屋上でゆっくりしたいなら1時間半みておくと安心です。
Q. 何時まで開いていますか?
夏(3月〜11月頭)は9:00〜20:30、冬は9:00〜18:30です。休館日があります(2026年は7月6日・9月7日・12月25日、2027年1月11〜17日)。
まとめ
もう一度カサ・ミラに行くなら、次は夕方のサンセットにします。屋上から夕暮れのバルセロナを見てみたいです。チケットは公式で、早めに予約したいですね。
カサ・ミラの見学では、屋上で時間を使ってください。通気口の間を登ったり下りたりして歩き回るのが、この建物のいちばん面白いところです。屋根裏の展示室で全体模型を見てから屋上に戻ると、さっき歩いた場所の意味が分かって楽しめます。






