2025年5月に訪れたイタリア・フィレンツェ。
美術館巡りや歴史的街並みが魅力的なこの街での移動手段は、非常にスマートでした。
今回は、旅行者目線でわかりやすく、フィレンツェの市内交通事情とその使い方をレポートします。
旅行者向けの特別チケットはなし
ローマやミラノには「72時間乗り放題券」など旅行者向けの便利な交通パスがありますが、フィレンツェには現在そのような観光用交通パスは存在しません。
代わりに、クレジットカードのタッチ決済(NFC)が非常に発達しており、これが旅行者には最も便利でおすすめです。
タッチ決済(クレジットカードなど)決済が主流!

市内のトラムおよびバスでは、以下のNFC対応決済が利用できます:
- Visa / Mastercard / Maestro(タッチ対応のクレジットカード)
- Apple Pay / Google Pay
乗車時に1回タッチするだけでOK。降車時のタッチは不要です。
ただ、いろんな人が乗って来るトラムやバスの中でクレジットカードを取り出すのに、少し不安を感じることもありましたので、こんな場合は海外でも使えるチャージ式のデビットカード
WISEがお勧めです
これなら、落とした・無くしたの時もWiseのアプリからカードの停止を行える、元々入金していた金額以上は使用できないので安心です。
また再発行の依頼もアプリ・ウエブからオンラインで実施できるので、クレジットカードより便利性も高く
なにより、為替手数料もクレジットカードより安価で、そして毎回請求されるMarkup(外貨決済手数料)が請求されないのが強みです
WISEの国際デビットカードは海外旅行では必須と言えます。
基本料金とトラムの利用エリア
- フィレンツェのトラム(Tramvia)全線は共通料金で運用されています。
- 1回あたりの料金は1.70ユーロ(2025年5月時点)。
- 乗車から90分以内であれば、乗り継ぎも無料です(同一カード使用時)。
- 空港~市内のT2トラムも同一料金で利用可能というのは大きなメリット。
こちらは、GoogleマップからのトラムT1/T2の路線図となります。
T1(T1は2025年5月現在、1.3しか無く、1.1や1.2という支線などはありません)は主に市内を北~西へ延びる線、T2は空港線~市内向きの線となっています
カード1枚=1人用。人数分のカードを準備しよう
注意点として、1枚のカードでは1名分しか決済できません。
たとえば、2人で移動する場合は2枚のクレジットカードが必要です。
同じカードを複数人で連続使用すると、90分の乗り継ぎ無料が適用されなかったり
決済履歴が一人分しか残らないため、不正使用とみなされる可能性があります。
従来の紙チケットは割高に
自販機などで紙のチケット(90分有効)も販売されていますが、
- タッチ決済より割高(2ユーロなど)
- そもそもバス停には紙チケットの自販機がなかったりします
- 無論、利用には事前購入が必要、そしてトラム内にタッチ決済機より紙用の打刻機の方が少ないなど
自販機を探す手間が掛かったり、自販機の操作も迷いやすく、更にそのうえに割高なため、旅行者にはおすすめできません。
AT Busカードとは?
現地住民向けに「AT Busカード」という交通ICカードもあります
- 1か月定期や多数回数券などの時は割引があるのですが
- 購入手続きが煩雑で、カード発行の初期費用やチャージも必要です。
のため観光短期滞在ではメリットが少ないので、旅行者はクレジットカードによるタッチ決済がベストです。
まとめ|フィレンツェ交通はカード1枚でスマートに!
- 観光用フリーパスなし、代わりにNFCタッチでらくらく移動
- 1.70ユーロで90分間乗り継ぎOK
- トラム全線共通料金(T1、T2とも)
- 空港~市内もトラムで1.70ユーロ!
- 人数分のカードを用意すれば、チケット購入不要でとても快適
初めて訪れる方でも、クレジットカードが1枚あれば迷わずスムーズに移動できます。
限られた滞在時間を最大限に活かすためにも、ぜひこのスマートな移動方法を活用してみてください。