2017年に内部公開が始まったバルセロナ市街地にあるユネスコ世界遺産のガウディ建築「カサ・ビセンス」。写真たっぷりで紹介するので、見学を迷っている人は参考にしてください。
他のガウディ建築と比べて濃厚な意匠が印象的!
Gaudi’s first house(ガウディの最初の住宅)と言い切っている「カサ・ビセンス」は、グエル別邸やエル・カプリッチョと並んでガウディ建築の初期3部作と言われています。ヴィセンス家の夏の別荘として1883年から1885年の間に建てられました。
ムデハル様式(スペインのイスラム風建築)の影響を十分に感じることができる。1925年に道路拡幅工事の為にガウディの承諾を得て建築家セラによって改装されていますが、ガウディの手掛けたところは当初のままです。
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カサ・ビセンス Casa Vicens 開館時間と所要時間・場所
【開館時間】
10月〜3月 : 10時〜19時(月曜のみ15時まで
4月〜9月 : 10時〜20時(月曜のみ15時まで
※ 変更があるかもしれないので公式サイトで訪問日時の開館時間は必ずチェックを。
私たちの予約入場時間は13:00
見学所要時間は1時間ほどでした。
【最寄り駅】
地下鉄 Fontana駅(L3)から250m
地下鉄 Lesseps駅(L3)から280m
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チケットは事前購入がお勧め。下記「Get Your Guide」の日本語サイトが便利です。
カサ・ビセンスチケット事前ネット購入 手順全項目解説 で英語サイトと日本語サイトの購入方法を解説しています。
サグラダファミリアからカサビセンスへの行き方
サグラダファミリアからは徒歩35分程度、観光でならよく歩く距離ですね。サグラダファミリア周辺ではタクシーもたくさんいるので急いでいる時も困りません。
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カサ・ビセンスの建築外観は、みどころ満載
濃厚な建築で外観も装飾が素晴らしく、建物の中に入る前から見どころが満載です。色鮮やかなタイル使いが、いかにもガウディ建築という印象。
設計当初にガウディが建設予定地を訪れた際、敷地内のシュロの木の緑と草花の黄色い花に触発されたそうです。意匠は細部まで細かく手が入っていて、これだけ密度の高い装飾を作り上げるのは相当な根気とパワーが必要だろうなと想像します。
カサ・ビセンスの建築内部は驚くほど濃密
内部は少しの隙もないくらい濃厚で圧倒されます。
壁も天井も単なる塗装や左官などの単一仕上げではなく螺鈿で模様が描かれていたり、すごい装飾のタイルがはめ込まれていたりします。作業を想像すると気が遠くなる。
和の印象を受ける部屋もあればエキゾチックな部屋もあり、ひと部屋ごとのコンセプトが違っていて振り幅が大きすぎます。
色鮮やかな装飾がない部分でも、この天井のように何もない空間や何気ない空間なんてどこにもありません。
カサ・ビセンス テラス・屋上など屋外空間も手を抜かない
外部空間テラスの天井も壁面も素敵ー。
屋上にも出ることも出来ます。ポップでかわいいのですが、ここも本当に密度の濃い建築で驚きの連続です。ガウディの建築は全部濃厚ですが、その中でも群を抜いているかもしれません。
他のガウディ建築と比べて見学者が少なかったのですが、この個性的な「カサ・ビセンス」は見逃して欲しくないなと思います。
市街地にあるガウディ建築は徒歩で歩いて回れる範囲にあるものが多く、1日でまとめて見学予定を入れるのが時間的に効率が良いです。
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2019年7月 訪問