サグラダファミリアの塔に、朝9時と夕方6時半、別日に2回登りました。生誕のファサードの塔と、受難のファサードの塔。
登ってみて、サグラダファミリア訪問の結論を3つ。
- 塔を選ぶなら、体の負担で選ぶ。生誕は狭くて落書きだらけ、受難は少し広くて渡り廊下があります
- 訪問するなら塔に登るなら朝一。理由は光だけではなく、人の少なさです
- 塔に登るなら、聖堂全体で2時間は見ておく必要があります

サグラダファミリアの塔はどっち?生誕と受難を比べました

1回の入場で塔は一方しか選べません。「見どころ」に大きな差はなく「体の負担と、見える方角」で選ぶのがおすすめです。
通路の狭さ — 生誕のほうが狭い
同じ人が、両方の塔で壁に手をついた写真です。


閉所が苦手なら、受難の塔のほうが無難です。
落書きがあるのは、生誕の塔
生誕の塔の通路は、壁一面に落書きが。名前、日付、相合傘。びっしり埋まっています。一方、受難の塔の壁はきれいでした。
生誕のファサードはガウディが存命中に着工した古い方で、受難のファサードは後年に造られた新しい方です。古いほうの塔に落書きが積み重なっていて、どれだけの人がここを登ってきたかの記録でもある。歴史を感じる部分です。(※2019年訪問時)
渡り廊下があるのは受難の塔だけ
受難の塔には、塔と塔をつなぐ渡り廊下があります。


塔の外に出て、塔を間近で見上げられるのはここだけ。生誕の塔にこういう場所はありませんでした。(※2019年訪問時)
螺旋階段は、どちらも同じつくり
ここは差がありません。どちらの塔も、中心に芯がなく下まで筒抜けの螺旋階段です。


「階段の怖さ」で塔を選ぶ意味はなく、どちらを選んでも下りは同じ形の螺旋階段を歩きます。
見える方角が違います

生誕の塔から見えるのは東側。ガウディ広場の池と緑が見下ろせます。

受難の塔から見えるのは西側。市街地が広がります。
塔から朝日や夕陽を見ることが出来る?
朝日や夕陽を見れるかもと考えましたが、私たちはどちらも見れず。
バルセロナの一番遅い日の出は1月初め頃の8時過ぎでサグラダファミリア開館前。
一番早い日没は12月初め頃の17時過ぎで、12月の閉館は18時なのでタイミングよければ夕陽に染まるバルセロナの街並みが見れるかも。
どっちの塔がおすすめ?をまとめると
| 生誕の塔 | 受難の塔 | |
|---|---|---|
| 通路 | 狭い | 比較的ゆとりがある |
| 壁 | 落書きがいっぱい | きれい |
| 渡り廊下 | なし(2019年時点) | あり(ワイヤーの網つき) |
| 螺旋階段 | 中心が抜けている | 同じ |
| 眺め | 東側・ガウディ広場の緑 | 西側・市街地 |
| 向いている人 | 古さの痕跡ごと見たい人、緑を見たい人 | 閉所が少し苦手な人、街並みを見たい人 |
イエスの塔には登れる?
登れません。2026年6月に完成しましたが、見学者が登れるのは生誕側と受難側の鐘塔だけです。
サグラダファミリアの塔は何時に登るのが正解か
朝と夕方の両方に行った結果、朝一を選びます。
理由は「光」ではなく「人」
「夕方はゴールデンアワーがきれい」と言われます。聖堂の光は朝と夕方で違い、好みが分かれるところですが、どちらも美しいです。
人の混み具合は大きく変わりました。
朝一を選ぶ理由は3つです。
- 人が少ないので、ゆっくりできる
- 写真が撮りやすい
- 教会の厳かな雰囲気を感じられる
混雑の差は、塔を下る時間にも出た
同じ「ひたすら降りるだけ」の螺旋階段で、朝は18分、夕方は7分。倍以上違います。
夕方が短かったのは、人が多くて立ち止まりにくかったからだと思います。狭い階段なので、足を止めると後ろの人を待たせることになります。
朝は写真を撮ったり、途中の窓から外を眺めたりしながら降りられました。もちろん聖堂内でも写真を撮りやすい。
「朝は静か」は気のせいではない
2026年2月2日から、9時〜10時が公式に「quiet hour」に指定されています。
この時間帯は、音声ガイドやスマートフォンにイヤホンの使用が必須になり、聖堂内では静かに過ごすよう求められます。
私たちが入場したのは9時で、まさにこの時間帯。2019年に感じた「朝は厳かだった」という感覚が、7年後に公式のルールになっていました。
そしてもうひとつ。日曜の朝9時には、無料の国際ミサが行われています。観光の開館が日曜だけ10時半と遅いのは、このためです。
平日は9〜10時が quiet hour、日曜の同じ時間はミサ。朝9時台は、どの曜日も観光より祈りの時間に寄せられているわけです。
逆に言えば、日曜に朝一を狙うことはできません。朝一で行きたいなら、日曜は外してください。
入場にかかる時間も朝のほうが速い
朝は8時59分に着いて、9時13分に聖堂内部。14分です。入り口の外にある模型を見たりしていて全く並んだ記憶がありません。夕方は18時26分に着いて、内部に入れたのが18時54分。28分かかっています。

光そのものも、朝と夕方で違います


朝の静けさとブルーの光は、静粛な雰囲気に包まれて心が洗われる時間でした。


夕方のオレンジの光は暖かく、優しい雰囲気を感じました。
サグラダファミリアの塔に登るべきか
差額は10€(聖堂のみ26€ → 塔付き36€)。
お勧めできない人
公式サイトにも明記されていますが、実際に登った実感としても同意です。
- 6歳未満(登れません)
- 移動に制約のある方(登れません)
- 高い所が苦手な方 — どちらの塔も、下りの螺旋階段は中心が筒抜けです
- 閉所が苦手な方 — 通路は狭い
- めまい・貧血・心臓や呼吸器に不安のある方、妊娠中の方 — ふらつくと本当に危険
下り続けるのが、いちばんの負担
塔でキツイのは、高さでも狭さでもなく、降り続ける18分でした。
塔の階段は中心が筒抜けなので、最初は怖いです。降りているうちに少しずつ慣れますが、慣れても緊張感は消えませんでした。
バランスを崩したとき、真ん中の方向には掴むものが何もないからです。壁側には手すりがありますが、内側は空洞です。

「めまい・閉所恐怖症・貧血・喘息・心臓の不安がある方、高齢の方、妊娠中の方は登らないほうがよい」と注意書きがありますが、これは本気で危ないから。
それでも登る価値があると思った理由
10€の価値は十分にあります。
ガウディの螺旋階段を実際に降りるドキドキ感は、ちょっと特別でした。渡り廊下から見上げる塔も、地上からは絶対に見えない角度です。
聖堂の内部だけでも十分に見応えがあるのも確か。時間もかかるし、無理に登る必要はないと思います。
塔には登らないと決めた方へ
塔をあきらめて、塔に使う30分ほどを内部にあてるのも満足度の高い選択かもしれません。塔は歩き続ける場所ですが、内部は好きなだけ座って見上げていられます。
音声ガイド付きの入場チケットなら、日本語で解説を聞きながら自分のペースで見学できます。
サグラダファミリアの所要時間と、当日の流れ
塔付きなら2時間、塔なしなら1時間が目安
公式の目安は約1時間30分。実際は朝(1回目・塔付き)が2時間06分でした。
夕方の2回目は1時間14分でしたが、これは聖堂内部の見学は短時間で音声ガイドも聞かなかったからです。
初めて行くなら、塔付きで2時間は見ておくと安心です。
塔にいる時間
塔の上に展望台のような場所はありません。エレベーターを降りてから地上に戻るまで、ずっと歩き続けます。
エレベーターに乗って塔を降りてくるまで、合計で30分弱でした。ひたすら螺旋階段を下り朝は18分かかっています。
狭い通路を一方向に進むので、立ち止まってじっくり眺める時間はあまりありません。
当日の流れ
入場 → 荷物をロッカーへ → エレベーターで上がる → 螺旋階段で降りる、という一方通行です。
リュックやバッグを持ったまま塔には登れません。塔に上がる間だけ使えるロッカーに預けてから並びます。
本当に狭いし危ない階段なので、出来るだけ手ぶらをお勧めします。カメラを首から下げるくらいは問題ありませんでした。

受難の塔の見取り図

基本情報
すべて公式サイトの2026年8月時点の情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入場料(聖堂のみ) | 26€ |
| 入場料(塔付き) | 36€ = 差額10€ |
| 営業時間 | 時期によって変わります(下の表) |
| 塔の昇降 | 上りはエレベーター、下りは徒歩 |
| 所要時間の目安 | 約1時間30分(塔付きの実測は2時間06分) |
| 年齢制限 | 6歳未満は登れない。6〜16歳は大人の同伴が必要 |
| 荷物 | リュック・バッグは塔に持ち込み不可。ロッカーに預ける |
営業時間(時期別)
| 時期 | 月〜金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|
| 4〜9月 | 9:00–20:00 | 9:00–18:00 | 10:30–20:00 |
| 3月・10月 | 9:00–19:00 | 9:00–18:00 | 10:30–19:00 |
| 11〜2月 | 9:00–18:00 | 9:00–18:00 | 10:30–18:00 |
※12月25日・26日、1月1日・6日は 9:00–14:00と短縮されます。日曜だけ開館が10:30と遅いので、朝一を狙うなら日曜は外すのがおすすめです。
予約の取り方や、公式サイトとGetYourGuideのどちらで買うかは、サグラダファミリアのチケット購入手順にまとめています。
よくある質問
サグラダファミリアの所要時間はどのくらいですか?
塔付きの実測で2時間06分でした。公式の目安は約1時間30分です。塔なしなら1時間ほどで回れます。
塔にはどのくらいいられますか?
展望台のような場所はなく、歩き続けます。エレベーターに乗ってから地上まで、合計で30分弱でした。
サグラダファミリアの塔は下りも階段だけですか?
はい、階段だけです。生誕の塔では18分かけて螺旋階段を降りました。
どっちの塔に登るのがおすすめですか?
閉所が苦手なら受難、古さの痕跡や緑の眺めを見たいなら生誕です。階段の怖さは両塔とも同じでした。
サグラダファミリアの塔は何時に登るのがおすすめですか?
朝一です。入場が速く(朝14分/夕方28分)、人が少ないので立ち止まって写真を撮れます。
塔に登るとき荷物はどうすればいいですか?
リュック・バッグは塔に持ち込めません。一時預かりのロッカーに預けます。
子どもはサグラダファミリアの塔に登れますか?
6歳未満は登れません。6〜16歳は大人の同伴が必要です。
サグラダファミリアで時間がかかる理由は?
完全予約制なので入場で待たされることは少ないです。オーディオガイドを聞きながらだと大聖堂だけで30分かかります。オーディオガイドなしで時間短縮可能。
イエスの塔には登れますか?
登れません。登れるのは生誕側と受難側の鐘塔だけです。
2026年に完成したと聞きましたが、まだ工事中ですか?
完成したのは中央の「イエスの塔」です。栄光のファサードの塔などは建設が続いており、全体の完成は今後10年ほどを目指しています。
グエル公園も合わせて見学できる?
サグラダファミリアとグエル公園の移動はタクシーがおすすめ。10分くらいで移動できます。グエル公園の見学所要時間は60分くらい。こちらも予約必須なので、グエル公園の記事で入口とチケットを確認しておくと安心です。
まとめ:塔はどっちでもいい。大事なのは何時に行くか
朝9時と夕方6時半、2回登って出した結論です。
- 塔の選び方 — 閉所が苦手なら受難、古さの痕跡を見たいなら生誕。階段の怖さは同じ
- 登るべきか — 差額10€。下りの18分がきついので、体に不安があるなら見送ってよい
- 何時に行くか — 朝一。入場が半分の時間で済み、立ち止まって写真が撮れる
- 所要時間 — 塔付きで2時間は見ておく
迷ったら、朝一番の枠を取ってください。それだけで見学の質が変わります。


