「ヴァイセンホフ・ミュージアム」は、交通が不便で旅行ルートに組みにくい場所にあります。
コルビジェ建築は幾つも行ったけど、ここへの見学は諦めてた
シュツットガルト駅から便利な行き方を見つけたよ
「ヴァイセンホフ・ミュージアム」は、1927年にドイツ工作連盟の展覧会「Die Wohnung(住居)」のために、ル・コルビジェとピエール・ジャンヌレが設計した住宅がミュージアムになっています。2016年にユネスコの世界遺産に登録されました。
展覧会では33棟の住宅が建設され、現存しているのは12棟。現在、内部を見学できるのはコルビュジェ設計のヴァイセンホフ邸のみで、ここがミュージアムになっています。
ヴァイセンホフ・ミュージアム 場所・営業時間・便利な行き方
ヴァイセンホフ・ミュージアムはドイツのシュツットガルトの郊外にあります。
【場 所】
Weissenhof Museum in the Le Corbusier House Rathenaustrasse 1 D-70191 Stuttgart
【営業時間】
火曜~金曜:am11時~pm6時
土曜・日曜・祝日: am10時~pm6時
月曜 :休館(祝日はopen)
休館日:12月24日、1月1日、1月第4週
【入場料】 5ユーロ
シュツットガルト駅からの行き方
シュツットガルトには街を巡る観光バスがあります。詳しくはシュツットガルト中央駅から出ていた「乗り降り自由な観光バス」を参考に。
観光名所の最寄りに停留所があり乗り降り自由です。「ヴァイセンホフ・ミュージアム」以外にも「メルセデス・ベンツ ミュージアム」やワイナリーなど9ヶ所の停留所があります。
朝一出発のバスでスタートしましたが車好き+建築好きには、ベンツ・ミュージアムとヴァイセンホフ・ミュージアムの2カ所しか回れませんでした。最終バスを乗り過ごさないよう、夕方のバス時間は事前チェックしておきましょう。
【外観・エントランス】はコルビュジェらしいデザイン
バスを降りて12分くらい歩くと目の前に現れるコルビュジエ建築。視界に入ると、これだ!とすぐにわかる外観です。
すっきりとした柱が並ぶエントランス。横に長く繋がった窓。数年前に訪問したサヴォア邸が鮮明に思い出されます。
ここがエントランス。高台に建っているので階段で1フロア分を登ります。階段幅は90センチ程度で広くはないけど十分なサイズ。コンクリートの色が日本より少し黄色味が強い。土の色に影響されているということでしょうか。
建物の内部への入口。壁の色も浮いた階段もかっこいい!1927年、90年くらい前の建築ですが、今のデザインと言っても遜色ないですね。
【内部】は色使いが印象的
内部は結構カラフル。いろんな色を使っているけれどトーンは統一されているから気持ち良い空間になってます。コルビジェの他の建築でも見るトーン。
【屋上】は季節の花と壁面カラーの組み合わせが魅力的
屋上はサヴォア邸を彷彿させる雰囲気でした。訪問した季節が良くて植物が美しく眺めもいいし気持ち良いテラス。
壁面のブラウンとブルーの組み合わせがおしゃれ!補色の組合わせに植物のグリーンとパープルの補色組合わせが加わってさらに素敵です。
【周囲の現存住宅街】もミュージアム
ミュージアムを出て周囲を散歩しながら、他に残っている住宅も外観を見学できます。
建築当時から建て替えられているものもあるのですが、テイストは揃えられているので違和感ない街並みでした。エリア全体がミュージアムなんだなとわかるのが、町のそこかしこに案内板があるところ。
住んでいる人がいるので静かに散策したい。観光客に塀越しに覗かれることもあるのか、あからさまに目隠ししてるお家もありました。
まとめ
コルビュジエ建築はフランスでもいくつか回りましたが、こんな外れ?にあるコルビュジエ建築を見る日が来るなんて。「ヴァイセンホフ・ミュージアム」の為だけに訪問するには遠すぎると思っていました。
観光バスを利用すると、本当に便利なのでぜひ足を伸ばしてみることをお勧めしたいです。
2019年7月訪問