タリンの旧市街は、上から見ると赤い屋根がぎっしり詰まっていて、まるでおもちゃの街のようです。その景色を見るために、旧市街の塔に3つ登ってきました。
- 聖オレフ教会の塔:258段の石の螺旋階段と木のはしごを登る。いちばん高くて、いちばんきつい
- 城壁とヌンナの塔:中世の城壁の上を歩ける。料金も手ごろ
- 聖ニコラス教会(ニグリステ博物館):ガラスのエレベーターで上がれる。階段が苦手な人向け
私たちが行ったのは6月下旬の夏至祭(ヤーニパエフ)の時期。聖オレフ教会に行ってみると「6/23〜24は教会も塔も休業」で登れませんでした。
この記事では、3つの塔の料金・休業日・実際の体力的キツさを、まとめます。

3つの塔の比較
| 聖オレフ教会 | 城壁(ヌンナの塔) | 聖ニコラス教会 | |
|---|---|---|---|
| 大人料金(2026年9月の公式) | €10 | €5 | €15(博物館の入場料に展望台込み) |
| 登り方 | 階段258段+木のはしご | 螺旋階段 | ガラスのエレベーター |
| 高さ | 約60m | 城壁の上 | 約50m |
| 休み | 冬は閉鎖。昼休みは塔を閉鎖 | 夏は火曜休み | 10〜4月は月曜休館 |
| 夏至祭(6/23・24) | 休業(2025年) | 6/23(月)は開いていた | 休館(公式の休館日) |
| タリンカード | 無料 | 無料 | 無料 |
※料金と営業時間は2026年9月に各公式サイトで確認。
景色がいちばん良いのは聖オレフ教会、いちばん楽なのは聖ニコラス教会。 体力に自信がなければ、聖ニコラス教会だけでも旧市街の眺めは十分楽しめます。
塔に登った順
| 日時 | 場所 | メモ |
|---|---|---|
| 6/23(月)11:38 | 聖オレフ教会 | 夏至祭で休業。登れず |
| 6/23(月)11:57 | トームペアの丘の展望台 | 無料。聖オレフ教会の塔が正面に見える |
| 6/23(月)12:40〜13:05 | 城壁とヌンナの塔 | 螺旋階段で城壁の上へ |
| 6/25(水)14:49 | 聖ニコラス教会 | エレベーターで展望台へ |
| 6/26(木)11:01〜11:15 | 聖オレフ教会(2回目) | 快晴。登り始めから頂上まで14分 |
ホテルはローターマン地区のMetropol Hotelで、旧市街のどの塔にも歩いて行けました。塔以外も含めた3日間の順路は、記事の後半にまとめています。
夏至祭の6/23〜24は休業に注意
6/23(月)の午前、まず聖オレフ教会に向かいました。ところが入口の案内板に、エストニア語と英語で「6/23〜24は教会と塔は閉まっています」の貼り紙。

エストニアでは6/23が戦勝記念日、6/24が夏至祭(ヤーニパエフ)で、2日続けて祝日です。私たちは夏至祭を知らずに日程を組んでいました。
聖ニコラス教会(ニグリステ博物館)も6/23・6/24は公式の休館日(2026年も同じ)。一方、城壁の塔は6/23(月)に開いていました。
6月下旬にタリンへ行くなら、登りたい塔の休業日を事前に確認を。 タリンに4泊していたので登り直せましたが、1〜2泊だと見逃すところでした。

無料で見られる:トームペアの丘の展望台
聖オレフ教会に登れなかったのでトームペアの丘へ。丘の上には展望台が2か所あり、どちらも無料。
さっき登れなかった聖オレフ教会の塔が旧市街の向こうに見えます。塔に登る時間がない人は、ここからでも十分な眺めです。

城壁とヌンナの塔:€5で中世の城壁の上を歩く
タリンの旧市街は、中世の城壁がかなり残っています。ヌンナの塔・サウナの塔・クルドヤラの塔の3つの塔と、その間の城壁の上を歩けます。
入口はヌンナの塔の下にある木の扉。

扉に料金と営業時間が貼ってありました。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 大人€5・学生€4・生徒€2(2025年1月から) |
| 営業時間(6/1〜8/31) | 11:00〜18:00、火曜休み |
| タリンカード | 使える |
中に入ると、石の螺旋階段で塔の上へ。


城壁の上には、屋根付きの木の見張り通路が続いています。

見張り窓からは、赤い三角屋根の塔が並ぶのが見えます。


聖オレフ教会ほどの高さはありませんが、€5で中世の城壁の中と上を歩けるのは、ほかの街ではなかなかできない体験でした。所要時間は25分ほどです。
聖ニコラス教会(ニグリステ博物館):ガラスのエレベーターで展望台へ
2日後の6/25(水)には、聖ニコラス教会へ。今はニグリステ博物館として、エストニア美術館の分館になっています。


ここの塔にはガラスのエレベーターがあり、4階分をゆっくり上がって、地上50mの展望台に出られます。展望台は博物館の入場券だけで入れます(公式サイトより)。階段が苦手な人でも旧市街を上から見られる、貴重な場所です。


展望台の窓はガラスが入っているので、風が強い日や寒い日でも大丈夫。帰りは、修復された昔の塔の階段を歩いて下りることもできます。

料金は、私たちが行った日は1人€3。チケットには「kolmapäev / Wednesday 3 EUR」(水曜 €3)と印字されていて、この日は6月の最終水曜日でした。通常の大人料金は€15(2026年9月の公式)、割引に関しては事前に確認を。
聖オレフ教会の塔:258段を登る
最終日の6/26(木)は朝から快晴。もう一度、聖オレフ教会へ向かいました。

教会の中への入場は無料で、塔に登るときだけチケットが要ります。私たちは1人€8でしたが、2026年9月の公式料金は大人€10に値上げ。待ち時間ありませんでした。
| 項目 | 内容(2026年9月の公式) |
|---|---|
| 料金 | 大人€10・学生/年金€5(教会は無料) |
| 営業時間 | 毎日10:00〜18:00。昼休みは塔を閉鎖、塔への入場は17:30まで |
| 冬 | 教会・展望台とも閉鎖 |
| 階段 | 258段、高さ約60mの展望台まで |
石の螺旋階段 → 細い階段 → 木のはしご
最初は、石の螺旋階段をひたすら登ります。

途中から、手すり代わりのロープが張られた細くて急な階段に変わります。

最後は、木の骨組みの中をはしごのような急な木の階段で上がります。

階段はかなり大変です。 ただ、途中に休憩用のベンチがあったので、休みながら自分のペースで登れました。小さな子ども連れだと厳しいかも。
頂上の展望通路
頂上に到着。登り始めから14分。展望台は、緑の尖塔の根元をぐるりと囲む細い通路です。

通路は狭く、人とすれ違うのがやっとの幅。360度見渡せます。北側には港とバルト海。

南側には、旧市街の赤い屋根とトームペアの丘。3日前、あの丘の展望台からこの塔を見ていました。

3つの塔の中で、景色はここがいちばんでした。 高さがあるぶん、旧市街全体と海が一度に見えます。休業で1回目に登れなかったけど、快晴の日に登れたので良かったかな。
ついでに寄りたい:水上飛行機博物館(Lennusadam)
水上飛行機博物館(Lennusadam)もおすすめです。旧市街から港の方へ歩いて行けます。
巨大な格納庫の中に、潜水艦がまるごと展示されています。潜水艦の中にも入れて、機関室から、階級によってまったく違う乗組員の部屋まで見て回れます。

屋外には古い船が係留されていて、砕氷船Suur Tõllにも乗船できました。海沿いなので風が強かったです。

料金は1人€20だったのですが、2026年9月の公式は大人€22(格納庫+砕氷船などの共通券)。
3日間で回った順路と所要時間
塔めぐり以外も含めて、タリンでの3日間の行程です。旧市街はコンパクトで、どこも歩いて回れました。 観光したのは実質3日で、間の1日は雨の休息日です。
観光1日目(6/23・月)トームペアの丘と旧市街:約3時間半
| 時刻 | 場所 | メモ |
|---|---|---|
| 11:38 | 聖オレフ教会 | 夏至祭で休業 |
| 11:57 | トームペアの丘の展望台 | 無料 |
| 12:12 | アレクサンドル・ネフスキー大聖堂 | 丘の上の正教会。外から |
| 12:15 | デンマーク王の庭 | 城壁と塔が並ぶ小さな庭 |
| 12:40〜13:05 | 城壁とヌンナの塔 | €5 |
| 13:20 | バルト駅市場 | 遅めのランチ |
| 14:37 | 旧市庁舎広場 | 旧市街の中心 |
| 14:42 | マスターズ・コートヤード | 工房やカフェが入る中庭 |
| 15:10 | ヴィル門 | 旧市街の東の入口 |


丘を下りて旧市街の中心へ。旧市庁舎広場は、パステルカラーの建物とテラス席に囲まれていて、いかにもタリンらしい景色です。

広場から少し歩くと、アーチの奥に中庭が広がるマスターズ・コートヤード。

最後は旧市街の東の入口、ヴィル門へ。2つの丸い塔が門番のよう。

夜は、ホテルの窓から白夜の空を眺めました。23:26でもまだ空が明るく、聖オレフ教会の尖塔がシルエットで見えています。

休息日(6/24・火)雨の祝日
夏至祭の祝日で、しかも雨。ホテルのスパでマッサージを受け、夕方に旧市庁舎広場のTule Estoniaで食事をしただけの休息日に。夏でも雨の日はかなり寒く、持っていった上着を全部重ねて着ていました。
観光2日目(6/25・水)港と旧市街:約5時間
| 時刻 | 場所 | メモ |
|---|---|---|
| 11:04 | 水上飛行機博物館 | 潜水艦の中まで見学 |
| 12:19〜13:21 | 海沿い〜パタレイ要塞(外観)〜砕氷船Suur Tõll | 博物館の周辺を散歩 |
| 14:49 | 聖ニコラス教会 | エレベーターで展望台へ |
| 16:09 | Restoran Rataskaevu 16 | 30分待って食事 |
観光3日目(6/26・木)快晴の最終日:出発まで約4時間
17:00発の飛行機に乗る前に。
| 時刻 | 場所 | メモ |
|---|---|---|
| 8:08 | コインランドリー | 出発前に洗濯 |
| 10:54 | 太っちょマルガレータ | 旧市街の北の入口にある丸い砲塔 |
| 11:01 | 聖オレフ教会 | 塔に登り直し(頂上まで14分) |
| 11:46 | リンナハル | ソ連時代のコンサートホールの屋上 |
| 12:15 | TALLINNの文字モニュメント | 港沿いの撮影スポット |
| 13:23 | ローターマン地区でランチ | Gallery Cafe(2人€29.50) |
| 14:37 | 空港へ | 17:00発の便でロンドンへ |

聖オレフ教会の塔から港のほうへ歩くと、リンナハルがあります。ソ連時代にオリンピックのために建てられた巨大なコンサートホールで、今は使われておらず、屋上を歩けるようになっていました。落書きだらけのコンクリートの向こうに海が広がる、旧市街とはまったく違う景色です。

さらに海沿いを歩くと、カラフルなTALLINNの文字のモニュメント。文字の中に座ったり立ったりして写真を撮れます。

最後は、ホテルのあるローターマン地区でランチ。古い倉庫や工場をおしゃれなお店やオフィスに建て替えたエリアです。

タリンカードは必要だった?
タリンカードは、タリン市の観光局が出している観光パスです。
| 項目 | 内容(2026年9月の公式サイト) |
|---|---|
| できること | 50以上の博物館・観光施設が無料、市バス・トラムが乗り放題、ツアーや飲食店の割引 |
| 大人の料金(オンライン購入) | 24時間 €43/48時間 €63/72時間 €76 |
| 有効期間の始まり | 施設や交通機関で初めて使った時点から |
| 買い方 | 公式アプリ・公式オンラインストア・市内の販売店 |
公式サイトには「多くの博物館は月曜と祝日が休み」との注意書きもあります。最新の料金と対象施設は、公式サイトで確認してください。
→ タリンカード公式サイト(Visit Tallinn・英語)
タリンカード(24時間 大人€43・オンライン購入)を買えば、ここで紹介した4か所はどれも無料になります。市バスやトラムも乗り放題。
私たちは、 3日に分けて回り入場料の割引日だったのでタリンカードは使っていません。
| 施設 | 1人あたり(2026年9月の公式料金) |
|---|---|
| 聖オレフ教会の塔 | €10 |
| 城壁 | €5 |
| 聖ニコラス教会 | €15 |
| 水上飛行機博物館 | €22 |
| 合計 | €52 |
4か所を24時間以内に回るなら、€43のタリンカードのほうが安い。何日かに分けて回るなら、その都度払ったほうが気楽です。
塔めぐりの合間に食べたもの
| 日 | お店 | 支払い(2人) | メモ |
|---|---|---|---|
| 6/22 | Siesta Tapas & Bar(ローターマン地区) | €85 | 店の前の席で、エビのアヒージョなどのタパス。スタッフがフレンドリー |
| 6/23 | バルト駅市場(Balti Jaama Turg) | €11.10 | 城壁のあとの遅めのランチ。店が多くて迷うほど |
| 6/24 | Tule Estonia(旧市庁舎広場) | €96.60(現金) | パンの器のスープやヘラジカの煮込み |
| 6/25 | Restoran Rataskaevu 16 | €78.30+チップ€8.47 | 30分待ち。黒パンが絶品 |



夏至祭の6/24は雨で、旧市庁舎広場のTule Estoniaで夕食。雨の日の屋外席は、鳩がたくさん集まってきて落ち着きませんでした。ジビエっぽいメニューが面白く、夫は喜んでいましたが、私には少し肉々しすぎました。

最終日前日に訪れたRataskaevu 16は、混んでいて30分待ち。「16時ごろに戻ってきて」と時間を指定してくれたので、その間は周りを散歩していました。黒パンがおいしくておかわりしたほど。お店の雰囲気もスタッフも良く、今回の旅でいちばん印象に残ったレストランです。


宿:旧市街に歩いて行けるMetropol Hotel
タリンでは、ローターマン地区のMetropol Hotelに4泊しました(4泊で€294.03・Booking.comで予約)。旧市街のどの塔にも歩いて行け、スパのサウナとジャグジーで、塔めぐりや雨の日の冷えた体を温められたのが助かりました。

3都市の宿の比較や、ビリニュス→リガ→タリンのバス移動は、バルト三国周遊10泊の記事にまとめています。
\サウナとジャグジーで長旅の疲れを癒せる/
【Metropol Hotel(タリン)】の空室・料金をチェック!
Booking.comで空室と料金を見る私たちはBooking.comで予約しました。同名の「Metropol Spa Hotel」とは別の宿なのでご注意を
ほかのサイトで比較:アゴダ【Agoda】
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よくある質問
Q. 聖オレフ教会の塔はどのくらいきついですか?
A. 258段の階段で、最後ははしごのような急な木の階段です。私たちは休憩しながら14分で登りました。途中にベンチがあります。階段が苦手なら聖ニコラス教会のエレベーターがおすすめです。
Q. 塔に登らずに旧市街を上から見る方法はありますか?
A. トームペアの丘の展望台が無料です。聖オレフ教会の塔を含めた旧市街を見渡せます。
Q. 6月下旬に行っても塔に登れますか?
A. 夏至祭の6/23〜24は注意が必要です。2025年は聖オレフ教会が休業、聖ニコラス教会(ニグリステ博物館)は公式の休館日でした。城壁の塔は6/23(月)は開いていましたが、夏は火曜が休みです。
Q. 冬でも登れますか?
A. 聖オレフ教会は冬は教会・展望台とも閉鎖です。聖ニコラス教会の展望台は、一年中入れます(10〜4月は月曜休館)。
まとめ
- 景色がいちばん良いのは聖オレフ教会(€10・258段)。いちばんきついけれど、旧市街と海が一度に見える
- いちばん楽なのは聖ニコラス教会(€15・ガラスのエレベーター)。一年中入れる
- 城壁とヌンナの塔は€5で中世の城壁の上を歩ける。夏は火曜休み
- トームペアの丘の展望台は無料
- 6/23〜24の夏至祭は休業に注意。登りたい塔の休業日は事前に確認を
- 4か所を24時間で回るならタリンカード(€43)が得。何日かに分けるなら都度払いで十分
- 旧市街はコンパクトで、見どころはどこも歩いて回れる。1日で旧市街、もう1日で港側、が私たちのペースでした
