イスタンブール(İstanbul)は歴史、文化、美食が融合した魅力的な都市。この記事では、私の3日間のリアルな旅の体験をもとに、観光スポットの開館時間・入場料・所要時間・服装の注意点なども盛り込んだ実用的なモデルコースをご紹介します。
- 拠点ホテル:ジェルミールパラス(Germir Palas Hotel)
- 移動手段:共通ICカード「イスタンブールカード」
- 【1日目】旧市街スルタンアフメット歴史地区をたっぷり探索
- 【2日目】世界遺産めぐり+ローカルバザールとハマム体験!
- 【3日目】ローカルの食と街歩きでイスタンブールを締めくくる
- イスタンブール3日間観光まとめ|歴史と食と文化が詰まった最高の旅
拠点ホテル:ジェルミールパラス(Germir Palas Hotel)

タクスィム(Taksim)駅徒歩圏、観光にも便利なクラシックホテル。バスや路面電車、地下鉄の駅が近くてどこへでも移動がラクでした!
イスタンブール空港からタクスィム(Taksim)まではリムジンバスが直通で便利。

重厚な扉を開けて入るエントランスもクラシカルなロビーもとっても素敵。落ち着いた雰囲気でスタップもみんなとても親切でした。

窓からの景色も良くて大満足のホテルです。1階にレストランがあるのも何かと便利。
移動手段:共通ICカード「イスタンブールカード」

İstanbulkart(イスタンブールカード)は、イスタンブール市内のすべての公共交通機関に使えるICカードで、旅行者にも必須のアイテムです!
対応している交通機関
- メトロ(地下鉄)
- トラム(路面電車)
- バス(市バス)
- メトロバス(専用レーン高速バス)
- フェリー(ボスポラス海峡横断)
- ケーブルカー・フニクラ(坂道を結ぶ交通)
これ1枚で、市内ほぼすべての公共交通が乗り降り可能です。
購入・チャージ方法
- 【購入場所】:空港・駅・トラム停留所の券売機(黄色い機械)またはキオスク(büfe)などで購入可
- 【価格】:デポジット込みで130トルコリラ(返金不可)
- 【チャージ】:券売機や街角のリチャージ機で現金チャージ可能(紙幣対応)
お得な点
- 現金購入より運賃が割引される
【1日目】旧市街スルタンアフメット歴史地区をたっぷり探索

イスタンブール旧市街(ヒストリカル・ペニンシュラ)、かつての東ローマ帝国(ビザンツ帝国)とオスマン帝国の首都だった地域で、その中心がスルタンアフメット地区(Sultanahmet)です。
このエリアは、徒歩圏内に世界的名所がぎっしり詰まっています。
- アヤソフィア(Ayasofya Camii)
かつてはキリスト教の大聖堂、のちにモスク、現在は再びモスクとして開放中。巨大なドームとモザイク画が圧巻です。 - ブルーモスク(Sultanahmet Camii)
美しい青色のタイル装飾で有名な現役モスク。荘厳で静かな空気に包まれています。 - トプカプ宮殿(Topkapı Sarayı)
オスマン帝国のスルタンが暮らした豪華な宮殿。財宝やハレムの見学も可能です。 - 地下宮殿(Yerebatan Sarnıcı)
映画『ダ・ヴィンチ・コード』の舞台にもなった幻想的な地下貯水池。
観光スポットが徒歩10〜15分圏内に集中しているので、短期旅行でも効率よく回れるのが魅力。さらに、路面電車(トラム)T1線で簡単にアクセスできるため、初めてのイスタンブール旅行でも安心です。
トプカプ宮殿(Topkapı Sarayı)+ ハレム(Harem)|10:00〜12:00

オスマン帝国の栄華が詰まった巨大宮殿、まるごと博物館のようなトプカプ宮殿(Topkapı Sarayı)
オスマン帝国のスルタン(皇帝)たちが約400年にわたり政治と生活の拠点とした宮殿。1459年に建設が始まり、スルタン・メフメト2世以降、19世紀中頃まで使用されました。
博物館となっている現在の敷地面積は東京ドーム約25個分とも言われるほどの広さ!

宮殿本館の入場料とは別に入館料が必要ですが「ハレム」の豪華さは必見。スルタンの家族や女官たちが暮らした私的空間で装飾がとても華麗です!

建築自体が見どころ満載ですが、武器庫や宝物館も人気で列ができていました。これでもかと宝石が使われた品々は帝国を思わされます。
【基本情報(2025年5月時点)】
- 開館時間:09:00〜18:00(最終入場17:00)
- 定休日:火曜
- 入場料の目安:
- 宮殿本館:約 500トルコリラ(約2,500円)
- ハレム:別途 約200トルコリラ(約1,000円)
- 所要時間:1.5〜2時間(ハレム含めると2〜2.5時間)
- 服装注意:屋外多め、歩きやすい靴推奨
チケットは事前予約がおすすめ。チケット購入に並んだり入場に並んだりと時間を使うことになるので「スキップ・ザ・ライン チケット」をお勧めします。
!チケット購入はオンラインが便利!
ランチ|ビストロ ジェルミールパラス(Bistro Germir Palas)|13:30〜14:30

トプカプ宮殿が広すぎて、歩き疲れたのでホテルへ戻ってランチ。
ローカルビールとケバブやサラダなどローカルフードでほっと一息。
夕食|アリ・オジャクバシュ ギュミュシュスユ(Ali Ocakbaşı Gümüşsuyu)|19:00〜20:00

ホテルの部屋で過ごした後、ホテルから徒歩7〜8分のレストラン「アリ・オジャクバシュ ギュミュシュスユ(Ali Ocakbaşı Gümüşsuyu)」へ。
眺めの良いテラス席が気持ち良いトルコ料理店。


フムスや炭火焼きのケバブ、ピデ(トルコ風舟形ピザ)などなど、トルコは何をどこで食べても美味しいです!!
【2日目】世界遺産めぐり+ローカルバザールとハマム体験!

2日目も朝からスルタンアフメット地区(Sultanahmet)へ。どこへ行くにしても朝が一番空いています。
地下宮殿(Yerebatan Sarnıcı)|9:00〜9:30

地下宮殿(Yerebatan Sarnıcı / イェレバタン・サルヌジュ)は、6世紀・ビザンツ帝国時代に建設された巨大な地下貯水池。神秘的な雰囲気から「地下宮殿」と称されるようになりました。
ハリウッド映画『007 ロシアより愛をこめて』や『ダ・ヴィンチ・コード』のロケ地にも使われたとか。


ローマ帝国が残した「地下の迷宮」。イスタンブールで最も幻想的な体験になるはずです。
【基本情報(2025年5月時点)】
- 開館時間:09:00〜19:00(最終入場18:30)
- 定休日:なし(祝祭日含め年中無休)
- 入場料:450トルコリラ(約2,200円)
- 所要時間:30〜40分
- 服装注意:地下はやや湿気があり、足元に注意(歩きやすい靴推奨)
!地下宮殿入場チケットを事前予約する!
アヤソフィア(Ayasofya Camii)|10:00〜10:30

アヤソフィアは、537年に東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の皇帝ユスティニアヌス1世によって建てられたキリスト教大聖堂。その後、1453年にオスマン帝国がコンスタンティノープルを征服したのち、モスクとして転用されました。
20世紀には博物館(1935年〜2020年)になりましたが、2020年に再びモスクに戻されました。

イスタンブールの象徴とも言える、歴史と宗教が交差する壮大な建築。
【基本情報(2025年5月時点)】
開館時間:9:00〜19:00(無料)
入場料:25ユーロ(約2,700円)
所要時間:30〜45分
服装注意:モスクなので女性はスカーフ・露出控えめで。
注意事項:金曜日の12:00〜14:30は礼拝のため、観光客の入場は制限
!アヤソフィア入場チケットを事前予約する!
ブルーモスク(Sultanahmet Camii)|11:00〜11:30

正式名称は「スルタンアフメト・モスク(Sultanahmet Camii)」。内部を飾る青いイズニックタイル(陶器のタイル)が美しく「ブルーモスク」と呼ばれています。


【基本情報(2025年5月時点)】
開館時間:8:30~18:30(礼拝時間中は入場不可)
入場料:無料
服装注意:アヤソフィアと同じくモスクマナー必須。靴を脱ぎます。
アラスタ・バザール(Arasta Çarşısı)|11:30〜12:00

ブルーモスクのすぐ裏にある落ち着いて買い物できるバザール。全長約120mほどの伝統的な商店街です。
所要時間:30分程度
価格交渉:可能(値切り文化あり)
グランドバザールより本物を扱う店が多いそうですが、お値段は高め。バザール周辺もショップが並んでいるので合わせて散策も楽しいです。

カドゥルガ・ハマム(Kadırga Hamamı)|12:00〜13:00

スルタンアフメット地区から徒歩10分ほどの場所にあるローカル向けの歴史的トルコ風呂。
リーズナブルで、地元民の生活感を味わえるのが魅力。癒しを求めるのではなく、地元の人たちが通う“リアルな日常のハマム”を体験できます。

Googleマップでは酷いコメントも多かったのでドキドキしながら行きましたが、結果とっても良かったです。

【基本情報(2025年5月時点)】
営業時間:男性7:00~22:00 女性9:00~21:00
料金:基本BATH 800TL 垢すり170TL 泡マッサージ170TL
所要時間:60分程度
服装注意:女性はショーツの着替えか水着(ビキニパンツ)持参で。男性は全裸。
注意事項:支払いは現金のみ。入口は男女同じで女性は別途案内されます。

夫はサウナが苦手でちょっと のぼせた そうで介抱して貰ってました。。。低温サウナなので私は全然平気でした!
夕方からは混み合うことも多いようなので、空いてそうな時間を選んで行くことをお勧めします!
!リラグゼーションを求めるハマムなら!
ランチ|オリーブガーデン カフェ(Olive Garden Cafe & Restaurant)|13:30〜14:30

地下に降りてお店に入ると中庭があって明るくて雰囲気良いです。

フムス、サラダ、マッシュルーム、ゲバブなどトルコ料理をチョイス。

お店の名前がついたサラダはフルーツたっぷり!見た目も素敵です。どの料理も美味しい!
グランドバザール(Kapalıçarşı)|15:00〜16:00

15世紀(1461年)オスマン帝国初期に建設された、世界最古で世界最大級の屋根付き市場。
made in chinaのものが多いそうなのでお買い物するには、どうかな?だけど雰囲気を楽しみに足を運んでも面白い。

グランドバザールの周辺もお店がひしめくエリア。雑多な雰囲気を楽しんで!
【3日目】ローカルの食と街歩きでイスタンブールを締めくくる

朝食|ベシクタシュ ゼイティンダル カフヴァルトゥ(Beşiktaş Zeytindalı Kahvaltı)|9:00〜10:00

トルコの人にとって「朝食=一日の幸せの始まり」というほど大切な時間で、世界でも屈指のボリュームとバリエーションを誇る食文化「トルコ式朝食」
そんなトルコ式朝食を食べられる店が並ぶ「朝食通り」は呼び込みがすごい!笑顔でやり過ごして。

ボリュームタップリで、しっかり1時間は過ごしました。暖かいトルコティーが何度も運ばれて来て肌寒い朝には嬉しかった。
店名:Zeytindalı Kahvaltı
現地表記:Zeytindalı Kahvaltı Beşiktaş
住所:Sinanpaşa, Ihlamurdere Cd. No:78/A, 34353 Beşiktaş/İstanbul
営業時間:07:30〜16:00(朝食専門店)
定休日:なし(※祝日は混雑注意)
朝食セットの価格:750TL or 950TL
ガラタ塔周辺(Galata Kulesi Çevresi)|11:00〜12:00

石畳とおしゃれカフェが並ぶ、石畳路地の写真映えするエリア。塔に登らず周囲散策を満喫しました。

坂道だらけなので歩きやすい靴がお勧めです。
!ガラタ塔からの絶景を体験したいなら!
軽食ランチ|V.K チャンピオン・フィッシュ(V.K Champion Fish)|12:00

ロカンタ(大衆食堂)スタイルで、サバサンドを。ボスポラス海峡を感じる軽食ランチです。

日本人的には新しい鯖の食べ方!美味しいです!
散策|イスティクラル通り(İstiklal Caddesi)|13:30〜15:30

一旦ホテルに戻って周辺を散策。イスタンブール随一の繁華街で、買い物もカフェも食べ歩きも楽しめる!
カフェ:Yeşilçam Cafe(伝統的トルココーヒー)

小さなカップで飲む濃厚なコーヒー。

赤い屋台が目印です。
屋台:(Kestane Kebap / ケスターネ・ケバプ)イスタンブール名物“焼き栗”!

栗の焼き食文化は古代から存在し、トルコではオスマン帝国時代にはすでに市場や露店で販売されていたと記録があるそう。
赤い屋台に吸い寄せられます。

屋台には専用の丸い鉄板焼き機があり、そこに栗を並べてじっくりと炭火またはガス火で焼き上げるのが伝統的なスタイル。ホクホクで美味しい!
トルコの伝統菓子:「ロクム(Lokum)」別名“ターキッシュ・ディライト”

ロクム(Lokum)は、砂糖とでんぷんをベースにした、柔らかくてもちっとした食感の伝統的なトルコ菓子。
起源は15世紀のオスマン帝国時代。綺麗だし優しい甘さで気に入りました。どんどん食べちゃうから危険でもあります!
夕食|ズベイル・オジャクバシュ(Zübeyir Ocakbaşı)|19:00〜20:00

「Ocakbaşı(オジャクバシュ)」とは、炭火焼きスタイルのトルコ料理店のこと。店員さんは英語も通じて丁寧で、観光客でも安心して入れました。

焼き茄子の暖かい前菜、ラムチョップ、チキンをオーダー。香ばしくて美味しい!ワインはローカル白ワインを。
イスタンブール3日間観光まとめ|歴史と食と文化が詰まった最高の旅
イスタンブールの3日間旅行、いかがでしたか?
オスマン帝国の壮麗な遺産が残る旧市街から、活気あふれるバザール、そして地元グルメが堪能できるレストランまで──「見る」「食べる」「感じる」がすべて詰まった大満足の旅となりました。
特におすすめしたいのは
- 🕌 歴史を体感できる名所巡り:トプカプ宮殿、アヤソフィア、ブルーモスクは絶対に外せません
- 🛍️ お土産と雑貨天国:グランドバザールとアラスタ・バザールは宝探し気分で楽しめます
- 🍽️ トルコ料理の魅力全開:オジャクバシュやトルコ式朝食は、日本では味わえない体験
- 🛁 ローカル体験:カドゥルガ・ハマムで文化を感じつつ、旅の疲れもリセット
イスタンブール旅行を計画中のあなたへ
今回の旅行を通じて、短期間でもしっかりと楽しめるモデルコースが組めることを実感しました。
これからイスタンブールへ行く方は、この記事のスケジュールをぜひ参考にしてみてください。