朝7時10分、アテネのクラフスモノス広場。予約していた日帰りクルーズの集合場所で、私たちはバスを待っていました。
30分待っても来ない。現地の旅行社に連絡すると、メッセージはちゃんと返ってきて、「今から行くから待っていて」と。待ちました。それでも、バスは来ませんでした。
1時間以上待って、その日のツアーは諦めました。2人で49,184円払っていたツアーです。
でも、この記事で伝えたいのはその先の話。GetYourGuide経由で予約していたので、この49,184円は1円も請求されませんでした。 そして悔しかった私たちは、その場でスマホを開いて「エギナ島への自力での行き方」を調べ、09:53にモナスティラキ駅を出て、18:46に同じ駅へ帰ってくる日帰り旅をやり切りました。
結果から言うと、自力のほうが島に長くいられました。 予約していたツアーのエギナ島滞在は2時間。私たちが自力で歩いたのは約3時間45分です。
この記事では、ピレウス港からのフェリーの乗り方・実際に払った金額・1日の行動をまとめました。

自力で行くと、いくらかかったか
エギナ島往復と見学に、2人で実際に払った金額です。
| 項目 | 1人あたり | 補足 |
|---|---|---|
| 往路 フェリー(ピレウス→エギナ) | €12 | 所要 約1時間15分 |
| 港 → アフェア神殿(路線バス) | 約€2 | 車内で運転手に直接支払い |
| アフェア神殿 入場料 | €10 | 割引 €5 |
| アポロン神殿(コロナ)+考古学博物館 | €10 | 共通。同じチケットで博物館にも入れます |
| 復路 高速艇(エギナ→ピレウス) | €18 | 所要 40〜50分 |
| 合計(食事を除く) | 約€54 | +帰りのバス代 |
※2025年5月時点。料金は変わることがあるので公式サイトで確認要。
これに昼食兼夕食が2人で€62.10。ピレウスまでのメトロは、私たちが使っていたアテネの3日間交通パスが使えたので追加出費はなし。
ピレウス港からエギナ島へ|チケットは当日、窓口で購入
エギナ島へはピレウス港(Πειραιάς / Piraeus)から船で渡ります。アテネ中心部からメトロで30分ほど。私たちはモナスティラキ駅から向かいました。

ピレウス駅から港までは徒歩10分ほど。途中にカフェやパン屋がたくさんあるので、船に乗る前にここで腹ごしらえをしておくのがおすすめです。


チケット売り場は港に並んでいる
チケットは事前にWebでも買えますが、私たちは当日、港の窓口で買いました。 「ΕΙΣΙΤΗΡΙΑ(切符)」と書かれた各社のブースが港沿いに並んでいて、時刻表も掲示されています。比較してちょうどいい便を選べます。

往路はフェリー(片道€12・約1時間15分)を選びました。 高速艇より時間はかかりますが、そのぶん船が大きくて快適。

乗船できるのは出航の30分前くらいから。席は自由席です。 早く乗ったぶんだけ良い席を選べるので、時間には余裕を持って港へ。

私たちが乗った船は、船内フロアの上にデッキフロア、さらに上にもう一段小さなデッキがある造りでした。海風に当たりたいならデッキフロアへ。



アフェア神殿|パルテノンより古くて、保存状態がいい
エギナ港に着いたら、まず島の反対側にあるアフェア神殿(Ναός της Αφαίας)へ。港から10km以上あるので、移動はバスかタクシーです。
路線バスでの行き方(片道 約€2)
| 乗り場 | エギナ港前のバスターミナル(Googleマップで「Aegina Bus Station」) |
|---|---|
| 行先表示 | 「Αγία Μαρίνα / Agia Marina」方面 |
| 降りる場所 | 「Αφαία / Aphaia Temple」停留所 |
| 所要時間 | 20〜30分 |
| 料金 | 片道 約€2(車内で運転手に直接支払い) |
| 運行 | 1〜2時間に1本程度(時刻表は現地で確認を) |

ここが一番の注意点。帰りのバスの時刻を必ず確認してください。
島の反対側まで行って戻ってくる同じバスに乗りたいので、アフェア神殿での滞在が20分ほどです。1〜2時間に1本しかないので、このバスを逃したくない。
もうひとつ。神殿の周辺には売店もレストランもありません。 水と軽食は港町で買っておきましょう。
個人的には、パルテノン神殿より感動
紀元前500年ごろに建てられたドーリア式の神殿。パルテノン神殿より古く、保存状態も良好です。



- 開館時間: 夏季(4/1〜8/31)8:00〜20:00/冬季(11/1〜3/31)10:00〜17:30。9月は日を追うごとに閉館が早くなります
- 定休日: 主に祝日・月曜(要確認)
- 入場料: €10(割引 €5)
- 所要時間の目安: 30分
※2026年8月にギリシャ文化省の公式サイトで確認した内容です。
高台にあるので、景色も抜群です。
エギナ港の町|ピスタチオの島を歩く
神殿から港へ戻ってきたら、あとは町歩き。エギナ港の周辺は、この島の魅力がぎゅっと詰まったエリアです。




エギナ島のピスタチオ(Φιστίκι Αιγίνης)
ギリシャ国内でも最高品質と言われるエギナ島のピスタチオは、EUの原産地名称保護(PDO)を受けています。1900年代初頭から栽培が始まり、いまでは島全体の約40%がピスタチオ畑。
- 濃厚な風味と甘み、そして軽い塩味のバランスが絶妙
- 他国産より小粒で、実がしっかり締まっている
- 栽培から収穫・乾燥・ローストまで、島の農家が手作業で行っている

老舗のMourtzis Pistachio and Traditional Sweetsでピスタチオのジェラートを。これは間違いないやつです。


お土産は、フェリー乗り場のすぐ前にあるデリカテッセン「Διόνυσος(Dionysos)」が便利です。エギナ産ピスタチオを使った自家製商品が並んでいて、味見もできます!

海はすぐそこ
港から徒歩すぐのアヴラ・ビーチ(Παραλία Άβρα)はメインビーチ。遠浅で波が穏やかなので、短時間のんびりするのにぴったりです。パラソルとデッキチェアは有料レンタル、簡易的なシャワーと更衣スペースもあります。

港から徒歩10分ほどのコロナ・ビーチ(Κολώνα παραλία)は、観光客より地元の人が多い静かな穴場。売店や更衣室はないので、散策のついでに立ち寄る感じです。

コロナ遺跡と考古学博物館|€10で両方入れます
エギナ港から歩いて行ける高台にあるのが、アポロン神殿(Ναός του Απόλλωνα)の跡地。紀元前6世紀ごろの建築とされ、アクロポリスよりも古い時代のものです。
1本だけ残された柱「Κολώνα(コロナ=柱)」が、この島のランドマークになっています。

- 料金: €10(同じチケットで博物館にも入れます)
- 所要時間の目安: 30分程度
- 遺跡エリアの外から柱を眺めるだけなら、いつでも無料です
同じチケットで入れる考古学博物館は、こぢんまりしていて時間もかかりません。


昼食兼夕食は海辺のタベルナ「Dromaki」で
16時21分、遅めの昼ごはん兼晩ごはん。地元客にも観光客にも人気のカジュアルなタベルナ(ギリシャの食堂)Dromaki(Δρομάκι)へ。道路を挟んだ海沿いにも席があって、ここがとにかく気持ちよかったです。

ピスタチオの島なので、料理にもピスタチオが。 チキンのピスタチオソース(ΚΟΤΟΠΟΥΛΟ ΦΥΣΤΙΚΙ)は、この島ならではの一皿。
実際のレシートがこちら。

| 内容 | 金額 |
|---|---|
| 白ワイン(モスカート)2杯 | €6.00 |
| プロセッコ 2杯 | €12.00 |
| ミネラルウォーター 1L | €2.00 |
| パン 2つ | €2.60 |
| ホリアティキ(ギリシャサラダ) | €9.50 |
| チキンのピスタチオソース | €14.50 |
| イカのフリット(新鮮) | €15.50 |
| 合計 | €62.10 |
サービスしてくれたデザートのパンナコッタまでしっかりいただきました。野菜がどこで食べても美味しいのがギリシャ。


帰りは高速艇で40分|チケットは着いたらすぐ買う
帰りは高速艇(Flying Dolphin)を選びました。片道€18・所要40〜50分。フェリーより30分以上早く帰れます。

高速艇はフェリーより定員が少ないので、売り切れることも。 帰りの便を高速艇にするなら、島に着いたらまずチケットを買っておくのが安全です。



ツアーと自力、どっちがいい?
私たちは結果的に両方の試みたので、比べてみます。
まず前提として、この2つは同じものではありません。 予約していたのはヒドラ島・ポロス島・エギナ島の3島をめぐる12時間のクルーズで、船上ビュッフェランチと港への送迎が付いています。一方、私たちが自力で行ったのはエギナ島1島だけです。
| 3島めぐりの日帰りクルーズ | 自力でエギナ島だけ | |
|---|---|---|
| 料金 | 2人で49,184円(私たちが払った額・2025年5月) | 1人 約€54(交通費+入場料・食事別) |
| 行ける島 | 3島(ヒドラ・ポロス・エギナ) | 1島 |
| エギナ島の滞在時間 | 行程表上は2時間 | 約3時間45分 |
| 昼食 | 船上ビュッフェ込み | 別途(私たちは2人で€62.10) |
| 送迎 | オプションで指定地点まで | なし(自分でメトロと徒歩) |
| 実施言語 | 英語 | — |
| アフェア神殿 | 行程に含まれない | 行ける(バス€2+入場料€10) |
「3つの島の空気を1日で味わいたい」ならクルーズ。 移動を全部お任せにできて、船の上でランチが出て、島から島への船旅そのものが楽しみになります。
「エギナ島をちゃんと見たい」なら自力。 アフェア神殿とコロナ遺跡は、2時間の滞在では両方回れません。私たちは13時28分から17時12分まで島にいて、神殿・町歩き・ビーチ・遺跡・博物館・食事を全部詰め込めました。
注釈:私たちが予約したのは「アテネ発:ヒドラ島、ポロス島、エギナ島へのランチ付き日帰りクルーズ」です。ヒドラ島の音声ガイドツアー付き、船上ビュッフェランチ付き。
「バスが来なかった」話を、もう少しだけ
最後に、伝えておきたいこと。
私たちが予約していたのは、送迎バスが参加者を順番に拾っていく形式のツアーでした。集合場所として指定されたのは、自分たちが泊まっている宿ではなく「Nyx Esperia」という別のホテルの前。

これは要注意ポイント。「ホテル送迎オプション」は、指定された集合場所の可能性もあって、必ずしも自分の宿の前ではありません。バウチャーの「Meeting Place」を必読。
そして当日、バスは来ませんでした。待っている1時間が、いちばんしんどい時間。 こちらから連絡したらメッセージはすぐ返ってきました。朝の7時台に対応してくれたこと自体は、素直にありがたかったです。 でも、来なかった。行くと言われたから待ち続けて、それでも来なかった1時間。
ミスをしたのは現地の旅行会社で、GetYourGuideではありません。そして、こういう当日のトラブルは、どのツアーでも起こりうること。
それでも私たちが1円も支払わなかったのは、GetYourGuide経由で予約していたから。 49,184円は請求されませんでした。個人で現地の会社に直接申し込んでいたら、この結末になったかどうかは分かりません。
現地手配は、当日になってみないと分からない部分があります。その「分からない部分」を引き受けてくれる窓口を通しておくメリットを感じました。
こんな人におすすめ
- アテネの滞在に1日だけ余裕がある人 — 島まで1時間15分、日帰りで十分回れます
- 古代遺跡が好きな人 — アフェア神殿は、パルテノン神殿より古くて保存状態が良く、しかも人が少ないです
- 自分のペースで歩きたい人 — ツアーの2時間では、アフェア神殿とコロナ遺跡は両立できません
- ピスタチオが好きな人 — 島の40%がピスタチオ畑。スイーツも料理もお土産もピスタチオです
逆に、移動を全部お任せにしたい人・1日で複数の島を見たい人は、日帰りクルーズのほうが向いています。
よくある質問(FAQ)
Q. エギナ島はアテネから日帰りできますか?
できます。ピレウス港からフェリーで約1時間15分、高速艇なら40〜50分です。私たちは9時53分にモナスティラキ駅を出て、18時46分に戻ってきました。
Q. 船のチケットは事前予約が必要ですか?
私たちは当日、港の窓口で買えました。ただし高速艇はフェリーより定員が少ないので、帰りの便を高速艇にしたい場合は、島に着いたら早めに買っておくのが安心です。日本語で往復を事前予約することもできます。
Q. アフェア神殿にはバスで行けますか?
行けます。エギナ港前のバスターミナルから「Αγία Μαρίνα(Agia Marina)」方面のバスで20〜30分、片道約€2(車内で運転手に直接支払い)。ただし1〜2時間に1本なので、降りたらすぐ帰りの時刻を確認してください。
Q. 島にはどれくらい時間があればいいですか?
私たちは13時28分から17時12分までの約3時間45分で、アフェア神殿・港町・ビーチ・コロナ遺跡・博物館・食事を回りました。神殿を外せばもっと短くできますが、神殿まで行くならこのくらいは見ておきたいところです。
Q. 神殿の近くに食事できる場所はありますか?
ありません。売店もないので、水と軽食は港町で買ってからバスに乗ってください。
Q. 遺跡の入場料はいくらですか?
アフェア神殿が€10(割引€5)、コロナ遺跡+考古学博物館が€10です(いずれも2025年5月に実際に払った金額)。
まとめ|ドタキャンされた日が、いちばん記憶に残った
朝7時10分から1時間以上、来ないバスを待った日。正直、あの時間は最悪でした。
でも結果として、私たちはエギナ島を自分たちの足で歩き、アフェア神殿の柱を見上げ、ピスタチオのジェラートを食べ、海辺の席でイカのフリットをつまむという1日を手に入れました。ツアーの行程表なら、この島には2時間しかいられなかったはずです。
そして49,184円は戻ってきました。
エギナ島は、アテネから片道1時間15分・€12で行けます。チケットは当日、港の窓口で買えます。滞在に1日の余裕があるなら、行く価値のある島です。
注:往復の乗船券を日本語で事前に予約することも可能。窓口の列に並びたくない、帰りの高速艇を確実に押さえたい方はこちらから。
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