アテネの市内移動、実際に体験してみて「こんなにシンプルだったのか」と驚きました。特に旅行者向けの3day Tourist Ticketが非常に便利で、空港アクセスも観光もこれ1枚で完結。
今回は、私たちが2025年5月に体験した、アテネ市内の移動に関する実用情報と注意点を、写真付きでご紹介します。
滞在拠点:市内中心「シンタグマ(Syntagma)」
私たちは、アテネ中心部のシンタグマ広場(Syntagma Square)に宿泊。
空港からのアクセスが良く、プラカ地区やアクロポリスなど主要観光地も徒歩圏内という抜群の立地でした。
旅行者の味方「3day Tourist Ticket」
- 名称:3day Tourist Ticket
- 購入場所:空港やメトロ駅の券売機
- 価格:20ユーロ(2025年5月時点)
- 有効期間:最初のタッチから72時間
- 特徴:空港⇔市内の往復もカバー
イスタンブールと異なり、一人一枚のカードが必要です(共有不可)。

一般的には別料金になる空港アクセスまで含まれており、空港~市内をメトロで往復するだけで18ユーロ。それだけで、ほぼ元が取れてしまいます。
空港からアテネ中心部へのアクセス
メトロ(M3線):定番で確実、ただし注意点あり
- 路線:メトロ3号線(ブルーライン)
- 運行間隔:30分に1本
- 所要時間:約40分
- 料金:片道9ユーロ(3dayパス使用可)
- 終電:0時頃まで運行、始発朝6時30分より
- 荷物スペース:なし
乗り換え不要でシンタグマまで1本で行けますが、車内にスーツケース置き場がない点には注意が必要です。
空港バス X95:深夜便にはこちらが便利
- 路線:X95(空港~シンタグマ)
- 運行間隔:約20分に1本
- 所要時間:約50~70分(渋滞次第)
- 料金:5.50ユーロ
- 運行時間:24時間対応!
深夜0時~朝6時のメトロ運休時間帯には有力な選択肢です。
ただし、こちらも荷物スペースは無しなので、混雑時は注意が必要です。
空港駅での注意点:これは要注意!
アテネ空港駅では、メトロと郊外電車(SUBURBAN)が同じ改札を共有しています。
しかも、駅構内の案内掲示はギリシャ語のみ。Googleマップや英語で調べた情報との表記の違いに驚かされました。

目的のメトロ3号線の行き先「Dimotiko Theatro(ディモティコ・セアトロ)」は、ギリシャ語だと「Δημοτικό Θέατρο」と表示されます。

……読めるわけがない。
同じプラットフォームの隣のレーンにメトロと郊外電車(SUBURBAN)が到着するため、間違った電車に乗るとエライ事になることは必至です
また、古い路線図がまだ多く出回っており、2022年の延伸情報が反映されていない場合も多いです。
そこで事前に最新の路線図をオンラインで保存しておくのがおすすめです。

青色のメトロ3号は赤枠の中の通り、海辺りまで延伸されているのが2025年5月時点の最新地図です
市内の移動:バス、トラム、メトロを自由に使える
3day Tourist Ticketがあれば、市内の移動はほぼカバー可能です。
- メトロ・電車系:乗車時&降車時にタッチ
- バス・トラム:乗車時のみタッチ
「ちょっと歩くの疲れたな…」そんな時でも、パスがあるだけで気軽に公共交通を使えるのは本当に便利。考えずに移動できる気楽さは旅の快適さを大きく左右します。
まとめ:3day Tourist Ticketで快適アテネ旅を!
- 空港~市内往復だけでも元が取れる
- メトロ・バス・トラムが乗り放題
- 最初の使用から72時間有効
- 移動のストレスが一気に減る
アテネは交通インフラがコンパクトで、チケットの仕組みも明快。3day Tourist Ticketは旅の自由度を大きく上げてくれます。これからアテネを訪れる方は、ぜひご活用ください